大学院生日記

常に自分探しの旅

わが犬も衰える

私は家族と犬と散歩していて犬の衰えを感じた。

我が家の犬は名前がポポ、犬種がゴールデンレトリーバーもう10歳の老犬です。

私が高校に入学するタイミングで我が家に来て、やがて私が高校を卒業し、浪人して大学を卒業し就職するまでをずっと自分が大きくなる過程を見てきた大事な家族です。

ポポは元々、元気いっぱいで散歩させるときは自転車を一時間半程全力で漕いでもへっちゃらでもないような子でした。

高い塀があった時にはそれも軽々飛び越えてしまうような。

そしてポポは周りにたくさん人がいると嬉しいみたいでみんなで散歩に行った際には常にみんな近くにいるか様子を確認しながら散歩をしていました。

そしてここ1~2年ほどで散歩の距離も半分以下になり、けがする事も増え、飛びついてくることも減りずいぶん落ち着いたなと思います。

そして昨日、家族と散歩していて以前のように周りを確認する事もなくなり前ばかり向いてました。

あえて後ろの方に立ってみても気にする様子もありません。

以前のようなエネルギーに満ち溢れる様子が無かった事に驚きましたが生物である以上避けられないと受け入れるしかない。

それまでできた事が出来なくなっていく様子を見るのはつらいものがあります。

出来れば今のまま全て行ってくれればと本当に思ってしまう。

しかし時間の経過は残酷なもので生き物の老化は止まらない。

犬の盛衰を見ていると人の人生の早回しを見ている気になってしまう。

樹齢何百年の木は人が犬を見るようにはかない人生のように思っているのだろうか。

でも生命は有限だから今を全力で生きようと思うし、大事なものを全力で愛そうと思えるのだと思う。

大事な事はその瞬間瞬間を大事に過ごす事。

その上で上手くいかなくなったり辛い思いをした時にはそれを受け入れて前に進むしかない。

たまに立ち止まりたくもなるが最後には前を向かないといけない。

それほど人生ははかないものなのかもしれない。