昨日の記事にもあるローマのレストランで自分の左斜め前に老夫婦が来ていてご飯を食べていました。
その夫婦が自分の中では印象深く記憶に残ってます。
奥側が眼鏡をかけていて短髪細身の男性でこちらから良く見えていました。
その男性は奥さんに一生懸命ジェスチャーを交えながら目を見開け熱く語っています。
奥さんはそれを静かに聞いています。
一時間以上そんな光景が続いています。
これがイタリア人の典型的な特徴でもあるそうです。
話好きでフレンドリー,ジェスチャーを良く使う。
話すという事は楽しくて気持ちの良い事ですし,何かを伝えたい事がある事が多いと思います。
特に一人旅行をしているとどれだけ一人が好きだったとしても誰かと話したい共有したいという気持ちになります。
そんな時にこんな事を思いました。
もともとコミュニケーションとは伝えたい,知ってほしい,知りたい,その場を楽しくしたい,問題を解決したいなどポジティブな気持ちがあって行われるものだと。
それを表情やジェスチャーに素直に表現しているのが左斜め前のおじさん。
そんなはずなのにクールがかっこいいとかシャイな性格が多かったりあまり発言せずピンポイントで的確な指摘をする人が評価されたり静かな事が美徳とされる日本には人に伝えたいという気持ちがイタリアの人と比べると全体的に少なく自分もそうだったなと。
それが日本人の良さでもありますが。
その夫婦にとっては何気ない日常ですがひそかに右斜め後ろで学びを得ている人がいて,その事をブログで一生懸命伝えようとしている人がそんな日常でした。