先日,大学院生活最後の報告会を終えたのですがとにかくこの時期の報告としては最悪との指摘でした。
そこで一つ思ったのは最初から上手く行き過ぎるのは将来的にはあまり良い事ではないという事です。
何度か言っているが私の3年間の研究室生活の一年目は順調すぎるほど研究が進み,先生からも褒められる毎日でした。
そして自分は研究に向いているんだと勘違いしていたので2年目に研究がうまく進まなくなった際にそれを乗り越える馬力が全然足りませんでした。
そして自分の中で研究に対して上手く進む事に基準が出来てしまっているため,上手く行かなかった時は不必要に落ち込んだり,悩んでしまう要因になってしまうのだと思う。
だから初めから上手く行く事は一見良い事に見えて実は諸刃の剣であるという事を胸に秘めておきたい。
初めは苦労してやっとの思いで上手く行くと自分の基準が低く形成される為,上手く行く時の喜びはこの上ないし,上手く行ったことに対して慢心する事もきっとない。
また上手く行かないときはエネルギーを使って乗り越える必要がある.
これまでいろいろな事に取り組んできて世の中のほとんどは上手く行かない事が多いので基準は低い方が丈夫で長い目で見ると一番活躍できるのではないかと思った。
それならやっぱり物事の基準が形成される初期は上手く行かず,苦労する「下積み期間」はめちゃめちゃ大事なのだと思う。